- 「ねじれ国会」は何も決まらない政治体制のはずだったが、与野党が一致して目先の利益を追えば、いとも簡単に事が決してしまう。
- 例えば文教予算の拡大。教育予算を対GDP比で現行の3.5%から5%まで引き上げ、五年間で教員を二万五千人増やすという。これに要する財源は7兆4千億円。与野党ともに文教族がいうことに誰も異議を唱えない。
- 農業予算も同じ。町村官房長官の減反見直し発言もあっという間に立ち消えとなった。日本の備蓄している130万トンのコメのうち、30万トンを放出すると約束したが、国際価格の高騰を受けて高値で売るかと思いきやODA予算の充当を望んでいる。
- かくして日本の古い構図はめでたく温存されるのである。
既得権集団は大喜びだが、われわれ国民にとっては一向にめでたくない。若い勤労者世代もいまから節約に努めなければ老後は「野垂れ死に」する可能性が一段と高まった。日本の景気は悪くなるわけである。
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